肝疾患(肝臓病・脂肪肝・肝硬変・肝炎・肝障害)の研究・予防|福岡県北九州市の中井病院内
NASHの食事
エネルギー:500kcal未満・食塩相当量:3.0g未満・鉄:3.0mg未満(1食あたり)
NASH(非アルコール性脂肪肝)の治療は、食事療法と運動療法による『減量』が中心となります。体重を減少させるためには『摂取エネルギー<消費エネルギー』となるよう、食事療法ではエネルギー制限を行います。しかし、ただ単に、エネルギーを抑えるために、食事の量を減らしてしまうと、食事の満足感が得られず、食事療法は長続きしません。そこで、食事のかさが減らないよう、エネルギーの低い食品(野菜類・きのこ類・海藻類など)を積極的に取り入れることが、食事療法の継続のポイントとなります。
チキンと夏野菜の冷製パスタ
今回使用した『こんにゃくパスタ』は、通常の小麦で作られたものと比較して、糖質量が1/4カットであるため、エネルギーは3/4程度に抑えられています。また、一般的に、パスタ(乾麵)の茹であがり重量は約2.3倍であるのに対し、こんにゃくパスタは約2.9倍であり、麺の量を減らしたとしても、満足感をしっかりと得ることができます。
暑い日が続くと、どうしても食欲が落ちてしまいがちです。パスタは冷水できっちりと冷やし、中華風のソースを絡め、夏野菜をたっぷりと添えました。大葉の爽やかな香りとともに、お召し上がりください。
コーヒーパンナコッタ
『パンナコッタ』はイタリア発祥の洋菓子です。イタリア語で『煮詰めたクリーム』という意味で、つるりとした口当たりのデザートです。NASHの食事では、肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ必要があります。そのため、普通牛乳の代わりに、脂肪分の少ない低脂肪牛乳を使用し、脂質およびエネルギーを抑えています。低脂肪牛乳は牛乳に比べ、あっさりしているために、どうしても物足りなさを感じてしまいますが、コーヒーのほろ苦さをアクセントに加え、大人のデザートに仕上げました。