肝疾患(肝臓病・脂肪肝・肝硬変・肝炎・肝障害)の研究・予防|福岡県北九州市の中井病院内
慢性肝炎の食事
エネルギー:600~700kcal・食塩相当量:3.0g未満・鉄:3.0㎎未満(1食あたり)
○鯛のみぞれ鍋
大根は、年間を通して店頭に並ぶ野菜ですが、寒い冬真っ只中の今まさに、旬を迎えています。冬の大根は水分が多くてみずみずしく、甘さが格段に増しています。そのまま生でも美味しい大根ですが、今回はすりおろして、たっぷりと鍋に使いました。『みぞれ鍋』の料理名の由来は、おろした大根をたっぷりと鍋に入れて、その様相が『みぞれ』に似ていることからだそうです。鍋を食べる際には、薬味と一緒にポン酢等につけていただくことが多いですが、今回はだし汁に味をつけ、みぞれと一緒にそのまま召し上がっていただけるようにしました。鍋の具材の旨味とともに、大根の甘みも余すことなく、最後まで味わえる一品です。
大根にはビタミンやミネラル、食物繊維だけでなく、消化酵素も含まれており、消化を助ける働きがあると言われています。しかし、それらは熱に弱いことから、全ての具材に火が通った後、最後に大根おろしを加え、召し上がっていただくのがポイントです。大根に含まれる栄養が熱によって破壊されるのを抑え、見た目もきれいに仕上がります。
○スナップエンドウ
スナップエンドウはさやえんどうの一種で、アメリカで品種改良され、日本でも食べられるようになりました。スナップエンドウのさやは肉厚で軟らかいので、豆もさやも全て食べることができます。そして、豆の甘みと歯ごたえの良さが特徴で、鮮やかな緑色は食卓の彩りとしても使えます。さっと塩ゆでし、マヨネーズをつけるだけで、パリパリ、ポリポリと手が止まらない一品の出来上がりですが、今回はしょうがを効かせた炒め煮に使いました。硬めに湯がいたスナップエンドウを最後に加えるのが、緑色を損なわないためのポイントです。