肝臓にやさしい食事レシピ

9月の献立

9月の献立

9月の献立テーマ

慢性肝炎の食事
エネルギー:600~700cal・食塩相当量:3.0g未満・鉄:3.0㎎未満 (1食あたり)

メニュー

  • 麦ごはん
  • 麻婆なす
  • 空芯菜の中華いため
  • かぼちゃサラダ
  • ココナッツ杏仁~マンゴーを添えて~

栄養素等摂取量

  • エネルギー:652kcal
  • たんぱく質:23.2g
  • 脂質:17.5g
  • 炭水化物:96.2g
  • 鉄:2.9㎎
  • 食物繊維:10.7g
  • 食塩相当量:2.4g
  • 野菜等摂取量:250g
    (きのこ含む)

今月の献立のポイント

慢性肝炎の食事

2022年夏、例年に比べ、今年は猛暑日が多く、酷暑に見舞われました。夏の盛りも過ぎた今日この頃、夏の間の疲れがたまり、身体がだるくなったり、食欲不振になったりしていませんか?食欲不振になると、必要な栄養を十分に摂れないだけでなく、摂取する栄養素も偏りがちです。慢性肝炎では、栄養バランスの取れた食事をしっかりと摂ることが大切です。

9月の献立では、食欲を増加させる『辛味』を上手に使って、たんぱく質やビタミンをたっぷり摂ることのできる、夏バテ解消レシピをご紹介します。

 

○麻婆なす

なすは初夏から秋に旬を迎える野菜です。果肉は柔らかく、加熱すると『とろり』とした舌触りになります。味がしみこみやすく、和風・洋風・中華風のいずれの料理との相性も抜群です。また、むくみや血圧低下に効果的な『カリウム』や、免疫力を高めたり、身体の老化防止に働く『アントシアニン』を多く含んでいます。

また、豚肉は体の構成成分である『たんぱく質』を多く含むだけでなく、『ビタミンB1』の宝庫でもあり、その量は牛肉の約10倍!!『ビタミンB1』は糖質を分解する酵素を助け、エネルギーを作るのに必要です。そのため『ビタミンB1』が不足すると、疲れやすくなったり、手足がしびれたり、動悸がしたり…といった身体への症状や、集中力が低下したり、イライラが現れます。

そして、味付けでは豆板醤の辛味を『ピリッ』と効かせるのがポイントです。辛味には発汗を促したり、胃腸の働きを助け、食欲不振を解消する働きがあります。

食欲がわかない時には、スパイスを上手に使い、『たんぱく質』『ビタミンB1』を豊富に含む豚肉を、たっぷりの野菜とともに摂ることにより、疲れやイライラを吹き飛ばし、元気を取り戻しましょう!

 

○空芯菜の中華いため

『空芯菜』は別名『ようさい』とも呼ばれ、茎の中が空洞になっている中国野菜です。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、栄養価の高い野菜として知られています。また、ほうれん草と同じ葉物野菜ですが、シュウ酸を含まないため、下茹では不要で、手軽に料理に使うことができます。葉はとろりとしたぬめりがありますが、茎はシャキシャキとした歯触りで、食感も面白い野菜です。調理の際は、火を通し過ぎないよう、強火で短時間で仕上げるのがポイントです。

ただし、空心菜は鉄を多く含むため、たくさん食べ過ぎると、鉄の過剰摂取に繋がりますので、注意しましょう。

料理レシピ