肝臓にやさしい食事レシピ

慢性肝炎の予防・治療

慢性肝炎の予防・治療

肝炎は、「急性肝炎」と「慢性肝炎」の2つに分けられます。「急性肝炎」は肝機能異常が６ヶ月以内に落ち着くもので、6か月以上持続していると「慢性肝炎」と呼ばれます。症状の悪化や予防のためには、『運動・睡眠・バランスの良い食事』を心掛けることが大切です。

食事では、適正なエネルギー量を摂取し、脂質の取り方に注意しましょう。特に魚油は、DHA・EPAといった良質な脂肪酸を多く含み、血液をサラサラにしてくれる働きがあるため、積極的に摂るようにしましょう。

また、食物繊維は糖質の吸収を抑えたり、消化管の蠕動運動を助ける働き等があるため、食後の急激な血糖上昇の予防や、お通じを助けて腸内環境を整えてくれます。食物繊維は野菜、海藻、果物などにたくさん含まれるため、食事の中に取り入れるよう心がけましょう。

 

今月の食事のポイント

「簡単本格風パエリア」は、イカやエビを使用することで魚介の風味をひきだし、鉄分を多く含む貝類を入れなくても、おいしく本格的なパエリアを召し上がっていただけるよう工夫しています。「コロコロサラダ」は生野菜や豆を使用し、サイコロ状にカットにすることで、よく噛み満腹感が得られるようなに仕上げました。ドレッシングも、レモンの風味とこしょうのアクセントでさっぱりとお召し上がりいただけます。「ミネストローネ」はトマトスープをベースに根菜類を煮込むことで、寒い冬に心も体も温まるスープとなっています。デザートの「ベリーフローズンヨーグルト」は、ヨーグルトにゼラチンを溶かし固めたものを、フードプロセッサーで数回攪拌することにより、なめらかな食感に仕上げました。

今月の食事は、1食で食物繊維を8.9ｇとることができ、1日で摂取すべき食物繊維総量1)の約1/3以上を摂ることができます。

2月はまだ冬真っ盛りで、寒い日が続きますが、立春を迎え暦の上では春です。しっかりバランスの良い食事を心がけ、この困難な状況を乗り切りましょう。

1）厚生労働省「日本人の食事摂取基準」（2020年版）、ともに18～64歳の場合

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