慢性肝炎の予防
メニュー
- バジルガーリックトースト
- ロールキャベツ
- トマトの塩糀サラダ
- ヨーグルトムース
栄養素等摂取量
- エネルギー:639kcal
- たんぱく質:29.1g
- 脂質:16.8g
- 炭水化物:93.6g
- 食物繊維:7.4g
- 食塩:2.7g
- 野菜摂取量:約250g
☆慢性肝炎とは
慢性肝炎とは、肝臓の炎症が6ヶ月以上持続する病気です。原因はC型ウイルス感染によるものが60~70%、次いでB型が20%、長期にわたるアルコール摂取によるアルコール性肝炎から移行するものが15%程度であります。慢性肝炎の特徴として、肝硬変や肝がんなど の重篤な病気へと進展する可能性があります。このようになることを防止するためにも食事療法と薬物療法を徹底していきましょう。
薬物療法では抗ウイルス療法、肝庇護薬を用います。
食事療法では特に細かい制限はなく、バランスのよい食事を規則正しく摂取することがポイントです。ただし、肥満や高血糖を合併している場合には、エネルギー制限が必要となります。C型肝炎では肝臓に鉄が沈着していることが多いので、食事による鉄の摂取を制限することが大切です。
今月の献立のポイント
慢性肝炎の食事は特に制限する栄養素はなく、バランスのよい食事が基本です。そのため、今回は冬の献立ということで、身体も心も温まるロールキャベツを主菜としました。主食にはバジル、副菜にはトマト、デザートにはキウイと、とても色鮮やかに仕上げました。
そして、今回は副菜の調味として塩糀を使用しました。「塩糀」とは、糀に塩と水を加え、発酵させたものです。米のデンプンが糖化されて、甘味と塩の辛味が混ざりほんのり甘辛い味がします。肉や魚、野菜といった様々な食材や和洋中といった調理法にも幅広く活用できることから、魔法の万能調味料とも言われています。塩糀の効能としては、食材に含まれるデンプンやたんぱく質を分解して旨味や甘味を引き出し、肉を漬けると軟らかくなるとも言われています。焼くと綺麗な焼き色が付き、さらに照りや艶も加わり、食欲をそそられます。また、塩糀などの発酵食品には乳酸菌が含まれる場合が多く、乳酸菌は腸内環境を整える整腸作用で知られています。
料理レシピ
バジルガーリックトースト
材料(2人分)
- フランスパン 160g
- ┌ バジル 20g
- ├ おろしにんにく 0.6g
- ├ オリーブオイル 4g(小さじ1)
- └ 食塩 0.6g(少々)
作り方
- ➀バジルとにんにく、オリーブオイル、食塩をミキサーにかける。
- ➁斜め切りにしたフランスパンに①を塗り、220℃のオーブンで3分焼く。
ロールキャベツ
材料(2人分)
- キャベツ 160g
- 牛ももひき肉(脂なし )60g
- 豚ももひき肉(脂なし) 60g
- ┌ たまねぎ 60g
- └ バター 1g
- ┌ パン粉 6g
- ├ 卵 10g
- ├ 牛乳 10g
- ├ 食塩 0.6g(少々)
- ├ こしょう 0.06g(少々)
- ├ ナツメグ 0.06g(少々)
- ├ クローブ 0.06g(少々)
- └ オレガノ 0.06g(少々)
- 水 200g(計量カップ1)
- 固形ブイヨン 1g
- じゃがいも 60g
- 人参 40g
- 食塩 0.6g(少々)
- こしょう 0.06g(少々)
- スナップえんどう 20g
作り方
- ➀キャベツを1枚ずつ手ではがし、芯を取ってゆがく。
- ➁たまねぎをみじん切りにし、バターで炒める。
- ③牛もも肉、豚もも肉、たまねぎ、パン粉、卵、牛乳、食塩、こしょう、ナツメグ、クローブ、オレガノを混ぜ、よく練る。
- ④ゆがいたキャベツに③をしっかりと包む。
- ⑤じゃがいもとにんじんは皮をむき、乱切りにする。
- ⑥フライパンにスープを入れ、④と⑤を並べ、蓋をして煮崩れしないよう、ゆっくり火を通す。
- ⑦具材に火が通ったら、塩、こしょうで調味する。
- ⑧すじを取ってゆがいたスナップえんどうを上に飾る。
トマトの塩糀サラダ
材料(2人分)
- トマト 100g
- たまねぎ 40g
- ┌ 塩糀 8g
- └ オリーブオイル 4g(小さじ1)
- パセリ 0.2g(少々)
作り方
- ➀トマトを湯剥きして大きめの乱切りにする。
- ➁たまねぎをみじん切りにし、水にさらす。
- ③塩糀をオリーブオイルと混ぜ、①と②を加える。
- ④器に盛り付け、パセリのみじん切りを散らす。
ヨーグルトムース
材料(2人分)
- ┌ ビスケット 20g
- └ 牛乳 6g
- 飲むヨーグルト 120g
- 砂糖 6g(小さじ2)
- 生クリーム 10g
- ┌ ゼラチン 4g
- └ 水 20g(大さじ1・1/3)
- ┌ イチゴジャム 10g(大さじ1/2弱)
- └ キウイフルーツ 40g
作り方
- ➀ビスケットを砕いて牛乳でふやかし、型の底にきっちりと敷き詰める。
- ➁キウイは皮をむいて半分に切り、半月型の薄切りにして型の内側に並べる。
- ③飲むヨーグルトと砂糖、ふやかしたゼラチンを火にかける。
- ④ゼラチンが完全に溶けたら、火を止める。
- ⑤粗熱を取り、泡立てた生クリームを加え、混ぜる。
- ⑥ムース液を型の半分程度まで流し入れ、ある程度固まったら、中央にイチゴジャムを入れる。
- ⑦さらに残りの液を流し入れ、冷やし固める。
- ⑧固まったらキウイの薄切りを一切れ乗せ、静かに型を抜く。