肝疾患(肝臓病・脂肪肝・肝硬変・肝炎・肝障害)の研究・予防|福岡県北九州市の中井病院内
慢性肝炎の食事 ~栄養バランスのとれた食事をしっかりと~
栄養基準:エネルギー600kcal・鉄:3.0mg未満・食塩:3.0g未満
○中華丼
たんぱく質源として、『豚肉』『いか』『うずらの卵』を、そして、旬の野菜をたっぷりと使ったボリュームある一品に仕上げました。
野菜は冬野菜の代表格である『白菜』を使い、いろどりにさまざまな野菜を加えました。冬の白菜は甘みが増し、みずみずしいのが特徴です。火を入れすぎるとせっかくの食感が失われますので、最後に加えます。この一品で約130g(きのこを含む)の野菜を摂取することができ、食べ応えも十分です。
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれているため、便通改善に効果的なのはもちろんのこと、血糖値の急激な上昇やコレステロールの吸収を抑える働きもあります。今回は冬が旬の白菜を使いましたが、春になったら『春キャベツ』にしても美味しく仕上がります。
○ささみのピリ辛和え
野菜の和え物は時間が経つと、野菜から水分が出るため、どうしても水っぽくなりがちです。今回は、和え衣に『練りごま』を使い、具材と調味料がよくなじませて、しっとりとした和え物に仕上げました。また、味のアクセントとして、『豆板醤』を加えることにより、薄味でも美味しくいただけます。
○えびワンタンスープ
ワンタンの具には『えび』と『れんこん』を用い、いずれも粗みじん切りにすることで、エビのプリプリ感、れんこんのシャキシャキとした歯ごたえを感じることができます。『れんこん』は白く、複数の穴が開いていることから、『将来の見通しがきく』という、縁起の良い食べ物として広く知られています。また、野菜の中でも抗酸化作用をもつ『ビタミンC』が豊富で、肌荒れ予防にも効果的です。そして、『食物繊維』も多く含んでおり、特に『不溶性食物繊維』は胃や腸で水分を吸収し、腸内を刺激して腸の蠕動運動を活発にすることにより、便通をサポートしてくれます。